ミサゴの森
ミサゴは鏡
英国の片田舎の小さな森で起きる物語。森のほとりに住むスティーブは視界の端に見えるはずの無い人影がちらついてくる。それは次第にはっきりとしていき、ミサゴとなって森から彼の前に姿を表す。それがグゥイネス。二人は次第に惹かれあっていくが、既に森の秘密を知り森にとり憑かれたスティーブの兄のクリスチャンによってグゥイネスは連れ去られ物語は動き始める。スティーブと友人のキートンはクリスチャンを追って森の奥に入って行くほどに自分たちが未完成の英国神話の中にいることに気がつき、それぞれ自分に果せられた使命を悟り遂行していく。とゆうお話。英国の神話がいくつも出てくるから神話に詳しくないと「?」になる。実際、アーサー王とゼウスの話くらいしか判らなかったし。ミサゴは「惑星ソラリス」の人もどき、「黄泉がえり」の黄泉がえり人を連想させる。
ミサゴとは鳥の「鶚」ではなくMyth(神話)+Mago(成像)の意味。
ミサゴの森 (Mythago Wood)
ロバート・ホールドストック
ISBN4-04-791197-6