バッテリーVI
でもコレ「児童書」なんだよね
昨日のPC作業を長時間ムリな体勢で作業したためか腰痛再発中。歩くのもツライので1日自宅でじっとしてた。動けないので先日購入した「バッテリーVI」を一気読み。例によって大半が心理描写で進んで行く内容。最近映画化されて人気もあるようだけど、野球の経験のない人はどう感じているのだろう?投手の心理なんて野球経験者でも理解するのは難しいハズだし。「バッテリーVI」がバッテリーシリーズの最終巻。物語は練習試合の2回、相手チームの4番、巧のストレートを打つこと「だけ」に集中している門脇を打席に迎えたところで終わる。読者によって結末は違ってくるワケだ。私の望む結果はどっちだろう? これまでの信じるのは自分の力だけ、周りや相手は関係ない孤高の巧からひとつ成長して相手の力を認め、恐怖を感じながらも向かっていくことを覚えた巧に軍配を上げたいと思うが、これはやっぱり投手の考えなんだろうな。バッテリーを読んでいると自分の中学時代を思い出す。私のいたチームは強いチームで二人が高校で甲子園出場したくらい。が、チームワークはガタガタ。ある日、キャプテンを除く3年生全員が試合をボイコットしたあげくにキャプテン交代した時からチームの信頼感は欠片も残っていなかったと思う。そんなチームだったからこそ「バッテリー」の衝突して崩れそうになりながら、一度は崩れながら持ち直しギリギリのところで残っている信頼感を羨ましく感じるのだろう。慣れあいからは決して生まれることのないチームワークがそこにあるのだ。
バッテリーVI / あさのあつこ
角川文庫(ISBN978-4-04-372106-1)