フェルメール展
もっとゆっくり観たいよ
今日は残業をせずに上野の東京都美術館で開催されていフェルメール展へ。夜間開館は比較的空いているだろうと思って19時に着いたらなんと30分待ち状態。まあ、30数点しかない作品のうち7点を一度に観ることができるなんて滅多にないしな。それでも列に並んでやっとフェルメールの絵の前に到着。楽しみにしていた「絵画芸術」の来日が中止になったとはいえ、大作「マルタとマリア家のキリスト」は近くで観ると迫力あるしランプの灯と影の微妙な色使いが美しい。よく知られている通り、フェルメールの作品のほとんどが左側から光が差し込む部屋と女性の構図になっている。同じような構図の作品が多いから判るんだけど晩年作品には駄作もある。今回観ることにできた「ヴァージナルの前に座る若い女」は古い作品の劣化コピーって感じがしてならない。収入を得るために仕方なく「仕事で描いた」んじゃないのかなあと思う。今回はフェルメールの作品に2作しかない風景画のうちのひとつ「小路」を観ることもできた。室内を描いた作品ばかり観てきてこの作品にたどり着くと解放感があってほっとする。人物像ばかり描いているたフェルメールもたまには風景画でも描いてリラックスしたかったんじゃないだろうか。