2013年からメインマシンとして稼働しているAMD FX-8350マシンは動作クロック4GHzの8コアでメモリ16GB構成。OSがLinuxで最も負荷が高い処理がshotcutを利用した動画のエンコードで処理速度にも不満は無い。…処理速度はいいんだけど消費電力がアレだ。OSを起動しただけの「アイドル時」で70W前後ってなにやってんだよコレ。shotcutでの動画エンコード時も240Wとまあまあ高い。あと水冷システムのポンプがヘタリ気味でラジエターも10年以上使ってるのでそろそろ冷却水漏れも発生しそうで怖い。つか水冷のメンテ面倒くさいしRyzenも気になるので思い切ってリプレースすることにした。構想時は7〜8万くらいの予算で収まると考えていたがマザーボードをATXからMini-ITXとダウンサイジングでケース、電源を新調、CUDAとGPUマイニングでも遊びたいのでグラフィックスにGTX-1050 tiをチョイスで10万超え。むう、なんでメモリがこんなに高いんだよう。
Ryzen7 1700マシンの構成
ケース | RAIJINTEK METIS PLUS (シルバー) | 4,980 |
電源 | SilverStone SFX電源 300W 92mmFAN搭載 SST-ST30SF V2 | 5,660 |
マザーボード | GIGABYTE GA-AB350N-Gaming WIFI MB3977 | 12,580 |
CPU | AMD CPU Ryzen7 1700 with WraithSpire 65W cooler AM4 YD1700BBAEBOX | 26,980 |
メモリ | CFD販売 デスクトップPC用メモリ PC4-19200(DDR4-2400) 8GBx2枚 288pin W4U2400CM-8G | 17,980 |
HDD | Crucial クルーシャル SSD 500GB MX500 SATA3 内蔵2.5インチ 7mm CT500MX500SSD1 9.5mm | 13,980 |
グラフィックス | 玄人志向 ビデオカード GEFORCE GTX 1050Ti搭載 グラフィックボード GF-GTX1050Ti-4GB/OC/SF | 21,300 |
USBケーブル | アイネックス ケース用USB3.0延長ケーブル USB-013 | 840 |
OS | Linux Mint 18.3 (Mate) | 0 |
104,300 |
CPUをRyzen第2世代の2700X、2700にしなかったのは今回のリプレース目的の一つが省電力化だったのでTDPが105Wの2700Xは無し(95Wの1700Xも)。2700は1700との価格差ほどのメリットは感じなかったのであえて1700をチョイス。RAIJINTEKのケースMETIS PLUSはマザーボードをグラフィックスカードが上にくる「倒置」タイプで設置する。これはケース上部のメッシュからグラフィックスカード用の吸気ができるメリットがあるが、マザーボードが「GA-AB350N-Gaming WIFI」の場合はケースフロントのUSB3.0用の内部ケーブルがマザーボードのUSB3.0ポートに届かなかったので延長ケーブルが別途必要だった。
OS(Linux Mint 18.3)インストール後消費電力と動画エンコード速度を確認
マシン構成 | 消費電力(アイドル時) | 消費電力(shotcut実行時) | shotcut x264 30min | 消費電力(biizeny実行時) |
Athlon5350 (25w) 2.05Ghz ACアダプタ電源 | 20w – 22w | 35w – 37w | 1h20m43s | 39w – 40w |
FX-8350 (125w) 4.0Ghz + GT620 (水冷PC) | 69w – 72w | 238w – 242w | 18m25s | 250w – 260w |
ryzen7 1700 (65w) 3.0Ghz + GTX 1050Ti | 38w – 39w | 78w – 80w | 10m37s | 106w – 110w |
ryzen7 1700 (65w) 3.6Ghz(OC) + GTX 1050Ti | 38w – 39w | 90w – 120w | 9m45s | 140w – 160w |
アイドル時の消費電力が40W弱とFX-8350の70Wの約55%。なかなかいい。shocutでフルコア(8コア/16スレッド)で回して80W程度。ただスレッドあたりのCPU負荷が60%程度から上がらない。FX-8350はほぼ100%だったが。それでもPT2録画の30分TSファイルのx264エンコードがFX-8350の18分25秒から10分37秒に大幅短縮。試しにBIOS設定を変更して3.0GHzから3.6GHzにオーバークロックしてみたところ9分45秒まで短縮された。でも今回は水冷にせずCPU同梱のクーラー利用なのでノーマルの3.0Ghzで運用予定。shotcutの動画エンコードに限ればCPUあたりのクロック数が高いRyzen5 2600のほうが速いのかも? shotcutでCPUを100%使いきれてないようなのでCPUマイニングの「bitzeny」マイニングツール稼働させたとこCPU負荷も100%になった。それでもRyzen7 1700は110W程度に収まった。なかなかよさそう。